こんな疑問に答えます。
本記事の結論は以下の通りです。
本記事の結論
- 中小企業診断士の詳細な試験結果は「得点開示請求」で知ることができる
- 得点開示請求の流れは①書類を準備する、②郵便局で簡易書留で送る、の2ステップ
- 請求可能期間は直近5年間のみなので注意
- 手続き漏れがあることも。そんな時は電話で確認しよう
なお、令和4年度から、二次試験の結果については全員に開示されることになりました。詳しくはコチラ。
本記事の信頼性は以下の通りです。
記事の信頼性
- 中小企業診断士が実際に請求した内容を写真付きで解説
- 結果通知も開示
- 体験に基づくつまづきやすい点も掲載
この記事を読めば迷うことなく手続きができ、自分が何点取れたのかを知れます。
それでは、早速いきましょう!
※目次をクリックすると、対象の項目まで飛ぶことができます↓
Contents
得点開示請求とは
得点開示請求の概要を説明します。
内容
簡単にいえば、一次試験と二次試験(筆記)の試験結果を知ることができる制度です。
具体的には以下の項目を知ることができます。
開示できる内容
- 自分の受験番号
- 受験した科目ごとの得点
- 受験した科目ごとのランク(第2次試験の筆記試験のみに限る)
開示を受けることができる期間は以下の通りです。
開示してもらえる期間
直近5回以内の試験結果
要は5年間です。
得点開示請求は最近できた制度
元々、中小企業診断士試験では自分の得点は開示されていませんでした。
ところがある時、弁護士資格保有者の受験生が
と思い立ち協会に働きかけた結果、自らの得点を知ることができるようになったとのことです。行動力ある診断士ですね!
令和4年度から全員開示に!
あまりに請求が多かったからか、2次試験は合否にかかわらず、全員に開示されることになりました!
昔の結果を知りたい!という人は読み進めてくださいね!
費用と期間
得点開示請求にかかる費用と期間は以下の通りです。
費用
費用は合計で約1,000円です。
内訳は以下の通り。
内容 | 費用 |
発送用の郵便代(定形外の簡易書留) | 460円 |
返送用の郵便代(定形) | 404円 |
住民票の写し発行 | 10円 |
封筒 | 100円~ |
期間
結果通知が送付されるまで、1.0~1.5ヶ月程度が必要です。
メリット・デメリット
得点開示請求は基本的にメリットしかないと思ってもらえればokです。
メリット
メリットは以下の通りです。
メリット
- 不合格の場合、苦手科目が分かるため、再チャレンジする時の方針を立てやすい
- 合格している場合、独立した時などのブランディングになりうる
不合格の場合は苦手科目を知ることで翌年の対策などを立てやすいです。特に二次試験は自己採点が難しいので得点を知れるのは貴重です。
合格している場合は、高得点で合格!などセルフブランディングの材料にできます。診断士に限らず士業で独立する場合は、普通のサラリーマンが思っている以上にブランディングが重要です。ましてや独占業務のない診断士ならなおのこと。診断士の中にはそんなことまでブランディングに使っちゃうの!?といった先生もおられます。
デメリット
デメリットはお金がかかるくらいで、特にありません。
たった1,000円で試験対策ができたりブランディングのヒントになったりするので、めちゃめちゃお得ともいえます。
【実録】得点開示請求のやり方を2ステップで解説
得点開示請求に必要な手続きを解説します。実際にやってみたら思ってたよりも簡単でした。
必要な書類を揃える
まずは書類を揃えましょう。
必要な書類は以下の通りです。
得点開示請求に必要な書類
- 保有個人情報開示請求申請書
- 本人確認書類
- 住民票の写し
- 送付用封筒
- 返信用封筒
- 切手
順に解説していきます。
保有個人情報開示請求申請書
このような書類です。
中小企業診断協会の公式サイトからダウンロードできます。(こちら)
文字が多くて見た目的にウッとなりますが、書かれている通りに埋めていけばOKです。全然難しくありません。
本人確認書類
運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどのコピーが必要です。
本人確認書類
- 運転免許証
- 個人番号(マイナンバー)カード
- パスポート
- 外国人登録証明書
- 保険証
など
他の書類も含め、こちらのサイトに記載があります。
住民票の写し
住民票の写しが必要です。マイナンバーカードがあればたったの10円で発行できます。
こんな感じ。
送付用封筒
これらの書類をまとめて送る封筒が必要です。
大きさはA4も入る角2号がよいでしょう。
こんな感じ。
100均やコンビニでも売ってますね。
返信用封筒
協会が返送する時に必要な返信用封筒を入れておきましょう。
こちらは細長い封筒でOKです。
こちらも100均やコンビニで売ってますね。
僕の場合は昔買って使いきれなかったあまりがあったので、それを使いました。
切手
それぞれの封筒に貼る切手も必要です。
郵便局で発送する時にまとめて購入しましょう。
郵便局で簡易書留で発送する
書類が準備できたら、窓口で簡易書留で発送しましょう。
郵送先
郵送先は以下の通りです。
郵送先
〒104-0061
東京都中央区銀座1-14-11 銀松ビル5階
一般社団法人 中小企業診断協会 試験業務課
以下の点に注意しましょう。
間違いやすいポイント
×中小企業診断「士」協会
〇中小企業診断協会
「士」は入らないので注意してください。
まぁ間違えてもたぶん届きます。
返信用封筒に自宅住所を書いて切手を貼る
返信用封筒に切手を貼りましょう。
長形の場合は404円で大丈夫です。窓口で買えますのでその場で貼りましょう。
こんな感じ。
まとめて送付用封筒に入れ、簡易書留で送る
全部整ったら、まとめて送付用封筒にいれましょう。
窓口で簡易書留と伝えればあとはやってくれます。※協会から、原則簡易書留で郵送、との指示があります
その時に追跡番号が発行されますので、大事に取っておきましょう。到着確認の時に使います。※もし無くしても郵便局に問い合わせれば到着確認はできます。
【実録】結果通知が届く
実際に僕も申請書を送付してみました。
届くまでには2ヶ月かかった
公式サイトによれば、届くまでには送付から1.0~1.5ヶ月程度するとのことです。
僕の場合、8月に申請書を送って、届いたのは10月でしたので、2ヶ月程度かかりました。
1ヶ月経った頃、まだかなーと毎日ポストを見ていましたが、全然届きません。
1.5ヶ月経っても届かず不安になり郵便局に電話してみたところ、問題なく届いているとのこと。
数日おいて協会に電話したところ、
とのことでした。
確認して良かった…。
ようやく到着した結果通知
確認の電話から数日後、ついに届きました。それがこちらです!!
気になる得点はこちら!!
_人人人人人人人_
> なんだこれ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
個人情報は5年間のみ保管
得点データが残っていないのは、古すぎて個人情報の保管義務が切れていることが理由です。
よく読むとこちらにも記載がありますが、開示期間は5年との記載があります。
記載を引用します。
(1) 開示請求申請受付日以前の直近5回以内に合格発表(第2次試験については口述試験後の合格発表)があった中小企業診断士試験における個人情報のみが開示請求の対象となります。
(中略)
・対象範囲外については開示をしておりません。対象範囲外の場合はその旨のみ通知します。
具体的には、僕が請求した受験年度は平成25年、26年(2013年、14年)。請求時点は令和4年(2022年)です。
協会曰く、個人情報の保管義務期間が5年間のみのためそれよりも古い個人情報は保管していない、とのこと。受験番号や名前、当時の住所などは残っているのですが、別の扱いのようです。
※親切な協会の事務員さんが無内容だけどよいか?と事前に電話で確認をしてくれました。
得点開示請求を考えている人は気をつけましょう。
よくある質問まとめ
ここでよくある質問をまとめてみました。
いくらかかる?
費用はだいたい1,000円です。
往復の郵送代が800円、住民票や封筒代が200円くらいです。
住民票はどこで入手できる?
住民票は区役所でも入手できますが、マイナンバーカードを持っていればコンビニでも発行できます。
しかも費用はたったの10円。
区役所に行くよりも手軽で安いので、コンビニでの入手がオススメです。
複数年度の開示申請には申請書は何枚必要?
申請書は1枚でokです。何年度の試験結果を請求しているのか、分かりやすく記載しましょう。
僕も2年分申請しましたが、1枚で出しました。
封筒の大きさは?
返信用封筒のサイズは定形(12cm×23.5cm以内)との指定があります。
一方で、送付用封筒は指定がありません。
届くまでどのくらいかかる?
公式の案内には返送されるまで1.0~1.5ヶ月程度を要する、とのことです。
僕の場合は2ヶ月程度かかりました。到着は確認できていたのですが、遅いなーと思って協会に問い合わせたところ、協会側で手続きが漏れていたことがわかりました。
お盆や年末年始での請求は遅れる可能性があるので注意しましょう。
到着したか確認するためにはどうすればいい?
発送した郵便局に電話しましょう。追跡番号を伝えるとスムーズです。
書留の追跡番号をなくしてしまった…
追跡番号をなくしてしまっても大丈夫です。
実は僕もなくしてしまいました。
困って発送した郵便局に問い合わせたところ、発送した正確な日付と、届け先、送り主(自分)の情報を伝えたら、到着しているかどうか教えてくれました。
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まとめ
ここまでの内容をまとめます。
本記事のまとめ
- 中小企業診断士の詳細な試験結果は「得点開示請求」で知ることができる
- 得点開示請求の流れは①書類を準備する、②郵便局で簡易書留で送る、の2ステップ
- 請求可能期間は直近5年間のみなので注意
- 手続き漏れがあることも。そんな時は電話で確認しよう
自分が何点だったかは単純に気になりますし、再チャレンジの指標やセルフブランディングにも有効です。
たった1,000円で請求できますし簡単なので、迷った人はぜひ本記事を参考に試してみてください。
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