「将来が不安・・・今の会社や仕事で働き続けるべきか悩んでいるけど、どうしたらいいんだろう…」
社会人ならだれでもこんな風に思ったことがありますよね。僕も悩みましたし、周りでもこんな話をよく聞きます。
この記事では、こんな悩みに対して、以下の内容をまとめています。
記事の内容
- 将来が不安に感じている人は、行動を起こす必要がある話
- まず第一歩としてやるべきことを3stepで解説
- 選択肢を広げるために行うべきことを、具体例とともに解説
図解すると以下の通りになります。
この記事を書いている僕はこんな人です。
本業では経営企画業務をやっています。会社外でも中小企業診断士としてコンサルティング活動を行っており、2021年4月時点で8社のコンサル実績があります。
この記事で書いているように「行動すること」を心がけた結果、たくさんのキャリアの選択肢を持てるようになり、だいぶ不安が少なくなりました。
今の仕事や将来に不安を感じている人は、ぜひ本記事を読んでみてくださいね。
Contents
仕事に不安を感じる人がすべきたった1つのこと:行動すること
悩むこと自体は当たり前
VUCAの時代と呼ばれる現代、環境の変化も激しく先行きが不透明な状況で将来に不安を感じるのはむしろ健全です。
バブル期の様に定期預金で5%(!)もの金利がもらえたり、年金で老後が何とかなる時代ではなくなってしまったからです。
あのトヨタですら終身雇用を守れない、と発言すれば誰だって不安になりますよね。加えて、東日本大震災や新型コロナウィルスのように、予期せぬ災害により社会全体の変化を肌で感じる経験をすればなおさらです。
こんな時代ですから悩むこと自体はとても自然なことですし、僕も将来にとても不安を感じていました。
悩んでいても何も改善しない
でも、悩んでいても状況は改善しません。
悩んだり心配することは自分の「中」のできごとであり、自分を取り巻く「現実」は何も変わらないからです。
いまが過去の積み重ねであるのと同様に、未来は「いま」の積み重ねです。未来を変えるためには「いま」行動する必要があります。
将来に不安があるなら少しでも勉強する、健康に不安があるなら少しでも運動する、お金に不安があるなら少しでも節約をする、など行動しない限り現状は変わらず、不安は残り続けます。
それが分かっていて行動に移さないことはリスクでしかありません。
悩みを書き出すことから始まる
じゃあどんな行動をすればよいか?という前に、「そもそも何に悩んでいるのか?」を整理しましょう。
悩みは無限にあり、単に「仕事が不安」と言っても以下のような不安が考えられるからです。
よくある悩み
・業界全体の将来が不安(斜陽産業で働いている)
・会社の将来が不安(働いている会社が倒産するかも)
・職種がなくなる不安(AIで仕事がなくなるかも)
不安の内容がバクゼンとしていると、不安な気持ちがどんどんと深まっていきます。
そのため、自分が何に対して不安に感じているのか?ということを整理する必要があります。
その①準備する
整理するためには書き出すことが重要です。準備するものは以下の3つです。
準備するもの
- A4の紙(できれば無地)※コピー用紙がオススメ
- 書きやすいペン ※パイロットのVコーンがオススメ
- ストップウォッチ
その②書き出す
上記のものを準備したら、ひたすら紙に悩みを書き出します。
具体的には以下の方法です。
やり方
- A4用紙を横にする
- 左上に日付、タイトルを記入する
- 時間を測る(1分がオススメ)
- 時間の中でひたすら箇条書きをする
- 箇条書きは20字前後の文章になるようにする
- 5~6行書けるようにする
これは元マッキンゼーの赤羽雄二さんの著書『ゼロ秒思考』で紹介されている方法です。
ひたすら書きだして広げるでも、どんどん深掘るでも、自由に書きましょう。
時間の制約を設けることで集中して取り組むことができ、瞑想と同じような効果もあります。
※ひたすらに書き出すことは「書く瞑想」とも呼ばれ、実際に心理カウンセリングなどにも使われています。
その③整理する
この段階では、ただただ思い浮かんだことを書き出しただけなので、内容は全くまとまっていません。
一定枚数書きあげた後は、共通点などを整理しましょう。
「どのくらい書き出せばいいか?」ですが、そんなに枚数は必要ありません。僕の感覚としては5~6回繰り返せば十分です。たくさんやらなければ…と思うと手が止まってしまいますので気楽に始めましょう。
不思議なもので一度書き始めてしまえば意外と筆は進むものです。あっという間に5~6枚程度はかけてしまうでしょう。
書いた紙を並べてみると、共通点や課題が何となく見えてきます(この「何となく」という感覚が意外と重要です)。
何となくでも方向性が見えれば動きやすくなります。逆に言えば、現状を一旦吐きだして整理しないと方向性が見えず、漠然と悩み続けてしまいます。
選択肢を持つことが不安をなくす
選択肢がないと不安に感じる
そもそもの不安の根本は選択肢がないからです。
一つの選択肢に頼らざるを得ない状況だと、どうしても人は追い込まれやすくなってしまいます。
例えば、今の仕事が不安だったとしても、他に頼るべき選択肢がなければ、今のまま歯を食いしばって頑張るしかありません。「今の仕事の」将来性が不透明なのに、「今の仕事に」すがるしかない状況です。これでは根本的な解決になりません。
しかし、実際にはいろいろな選択肢があります。
例えば、
悩みと選択肢の例
・今の職種に不安を感じる⇒別の部署に異動する(社内転職)
・今の会社に不安を感じる⇒別の会社に転職する
・今の業界に不安を感じる⇒別の業界に転職する
・雇われる働き方に不安を感じる⇒フリーランスとして独立する
・本業のみの収入に不安を感じる。⇒副業や投資による収入を得る
などです。
「AがダメならBにしよう。BがダメならCにしよう」と複数の選択肢を持つことで、精神的に追い込まれづらくなります。
必要なこと①「視野を広げること」
そのためには、まず「こんな選択肢があるんだ!」と知ることが大事です。
例えば、今の職場しか知らないと今の働き方や待遇が良いのか悪いのか判断ができません。他の会社を調べることで、もっと良い会社に巡り合えるかもしれません。逆に今の職場の良い面も知ることができます。
他の選択肢を知ることで、初めて比較することができ、よし悪しが判断できるのです。
自分にどんな選択肢があるのかを知るためには、いつもとちょっと違う行動をすることが大事です。
具体的な行動
例えば、以下のことが考えられます。
ありがちな例
- いつも決まった友人とだけ遊ぶ
- スキマ時間にいつもスマホ
- 移動時間は何もしない
- 毎日ギリギリまで寝る
- 休日はダラダラ過ごす
- 「会社名 年収」で眺めてため息をつく
- ダラダラと残業をする
- 長期連休はYouTubeで時間つぶし
- 会社の同期とだけ付き合う
- いつも同じルートで通勤する
ちょっと違った行動
- 異業種交流会や社会人サークルに参加してみる
- スキマ時間は読書する
- 移動時間はAudibleなどで音声学習をする
- 朝5時に起きて朝活する
- 資格の勉強をする
- 転職サイトに登録してみる
- 仕事を切り上げて自己投資の時間に充てる
- 自然や文化を体験する旅に出る
- 別の部署の先輩や後輩とも付き合う
- 最寄りの一つ前の駅で降りて歩く
こういった小さなことでも、行動することによって世界が広がります。
そうすると、今働いている状況が「無数にある選択肢の内のたった一つでしかない」と思え、精神的に楽になります。
僕のケース(プロコン塾での出会い)
僕が経験した中で視野を大きく広げたのは、中小企業診断士の資格取得後に参加したプロコン塾での出会いです。
「プロコン塾」とは、中小企業診断士協会などが運営する研修です。会員のスキルや知識の向上が目的です(地域や団体によって名称は異なります)。
プロコン塾参加者の共通点は「中小企業診断士であること」のみです。逆に言えばそれ以外はみんなバラバラで、既に独立をしている診断士や、普段の業務では決して関わらないであろう業種・役職・年齢の方がたくさん参加しています。
労働以外の収入を得ている独立診断士や、家族を最優先に働いている診断士、逆にバリバリのキャリア志向の診断士などがいます。
様々な人と知り合い、ともに学ぶことで大きな影響を受け、「お金の稼ぎ方や働き方は今の仕事が全てではない」と思うようになりました。
必要なこと②「実力をつけること」
ただし、視野が広がり選択肢が増えてもそれを選べるとは限りません。必要な能力や実績がなければ、選ぶことができないからです。
例えば、転職をしようとしても、相手に求められる人材でなければ良い条件で転職するのは難しいのが現状です。
僕も入社2~3年目くらいで転職サイトに登録してはみたものの、悪い条件のオファーしかありませんでした。
これを乗り越えるためには、やはり「自己投資」をすることが重要です。
幅広い見識や深い教養を身に着けるなら、読書が手軽にできる手段としてオススメです。
実績をつけて対外的にアピールするなら、資格や副業などがオススメです。
種はまかなければ芽はでません。
未来は「いま」の積み重ねです。自分の望む選択肢に進めるよう、ちょっとずつでも今日の行動を変えていきましょう。
僕のケース(中小企業診断士資格)
僕自身は、中小企業診断士資格の取得をつうじて、「選ぶ力」が大きく身に付きました。
その理由は、資格自体もさることながら資格取得後の活動が大きいです。生の知識や実際の経営コンサル実務などを積んだことが、本業に良い影響を与えたからです。
本業の方に良い影響を与えたため、実績も積むことができ、現在は社内転職を果たして経営企画として働いています。転職サイトでのオファー価格も現在年収を大きく超える案件を頂けるようになりました。
現在は、会社にもう少し恩返しをしなければとの思いで、現在の職場を「選んで」働き続けることができています。僕が働く会社や業界への不安はありますが、その時はなんとでもできる、と思えるようになりました。
まとめ
ここまでの内容をまとめます。
本記事のまとめ
- 将来の仕事が不安に感じる人は、行動を起こす必要がある
- 不安を抱えたままでは動けない。書いて頭から吐きだそう。
- 選択肢がないから不安に感じる。視野を広く持って、実力をつけよう。
- そのためには読書や資格勉強、副業がオススメ
- 未来を変えるために、今日から行動しよう